ギャグ 
 
純粋なギャグマンガって昔の少年誌は多かったと思うんですけど、今は少ないですね。まぁストーリー物にギャグがたくさん入ってるもの、例えばラブコメなんかは多いですがギャグだけっていうのはなかなかないですなあ。  4コマは除きます(理由:嫌いだから)
 
『本多康明』


「幕張」
集英社

ジャンプ「幕張」の作者。最近ではこの人くらいしか、ほんとに笑えるギャグ作家がいないんでさみしいです。でも時事ネタが多いので時間の経過とともにつまらない作品となってしまうんでしょうな。
『島本和彦』


「仮面ボクサー」
徳間書店

常にシリアスな思考をする主人公が状況とマッチしないというギャグが得意技です。実際にヒーローというものが存在するならばこんな感じになるんだろうなぁ、という少年の夢を破壊するようなマンガ。ちなみに「仮面ボクサー」は仮面ライダーをパロったもの。
『相原コージ』


「かってにシロクマ」
双葉社

四コマからですかね、この人は。あんまりオチのない人で、どっちかっていうとナンセンスな傾向が強いです。
『コンタロウ』


「1・2のアッホ」
集英社

笑いの要素っていうのは個人差もさる事ながら時代によって大きく移り変わるんですかねえ。当時面白くてしょうがなかった、このマンガも今見るとそれほどでもないです。カテゴリーとしては一番難しいのかもしれません。さて、この人ギャグ作家だと思ってたんですが、これ以降サラリーマンマンガを描き始めます。当時青年誌といえばエロマンガのことでしたからサラリーマン物の開拓者ではないのでしょうか。

 

  学園    
一般的にはラブコメになるんですかね。マンガは元々少年少女をターゲットにしているはずですから学生生活をネタにしたものは多いはずなんすけど、あまり無いですね。私が嫌いなだけかしらん。
 
『江川達也』


「BE FREE」

講談社

生い立ちから履歴までマンガに載せてしまう自意識過剰気味の作者。その願望とも思えるストーリー展開が均一に見られます。デビュー作がこの「BE FREE」ですから期待してたんですが、幼児向けの「マジカルタルート」は論外としても2作目以降もなんかつまらないっす。
BE FREEのラストシーンはそれまでの展開から考えるとかなり強烈な印象を与えるんですけど。実はなんの意味も無い可能性もありますねえ。。でもすっごくよく出来てるんで、今でも楽しく読めますよん。
『きうちかずひろ』


「BE−BOP
−HIGH
SCHOOL」

講談社

言わずと知れた「BE−BOP−HIGHSCHOOL」の作者。始まったのはもう14〜5年前すかねえ。今やマンネリの極致とまで言われてますが、当時はこんなリアルな不良マンガはなくって実に衝撃的でした。私は今でも大笑いして読んでます。
『安達哲』


「キラキラ」

講談社 

こりゃあ、ラブコメなんすかねえ。読むと、ものすごっくインパクトがあります。設定は今時の少年の希望を全部組み込んだみたいなところがあってやや食傷気味になりますが、テンポが良くってぐいぐいのめり込みます。作品中画家がよくでてくるのはおそらく作者の願望だと思いますが、それが満たされた場合や敗れた場合とで主人公設定の違いがあるようなないような、ようわからんです。
『桂正和』


「電影少女」

集英社

本格的ラブコメマンガ。可愛らしい女の子をベースに根性の無い少年層の願望を満腹にしてあげる夢のある作品。物語のベースとなる登場人物達の心理描写が繊細ですが、全て他人を強烈に思いやるいい人ぞろいです。「おもいやり」がテーマなんすかねえ。マンガってそんなもんじゃないと思うんすけど。
『高口里純』


「ロンタイBABY」

角川書店

少女マンガなんでようしらんのですが、BE−BOPの女子校版だそうです。文庫サイズで再版されてるんで読んでみましたが、70年代の様子がよく再現されていると思います。当時の不良少女の考え方みたいなものが分かってなんか得した気分です。
『藤沢とおる』


「GTO]

講談社

「GTO」の前は暴走族物だったんすけど、主人公が成人して先生になるといういわゆる続編です。暴走族物のときはなんか10年以上前の設定でしたが、これは現在そのもので時事ネタがよく出てきます。すべて創作で書いてるとは思えないので作家の世代がまったく特定できません。特定できてもどおってことないんですけどさ。
『新田小雪』


「藤崎工業の女たち」

少年画報社

面白いです。男性作家にはない変な展開があってなんか滑稽。説明がつきまへんなあこりゃあ。